こんにちは、三代目代表の太田です。
親の形見、おじいちゃんおばあちゃんが大切にしていたもの、引き継いで大切に使いたいと思ったことはありませんか?
マルミヤは修理工房専門ではないですが、今まで依頼のあった内容は様々です。
例えば
今の住んでる部屋にデザインが合わない、大きさを変えたい、デザインがいいと思って海外スチール製椅子購入したけど座面高すぎて使いにくい、椅子の脚が折れている、椅子の座面が割れて二分割になってしまっている、テーブルがグラグラする、塗装が剥げてきてしまっている、金具を新しくしたいが廃盤、凹んでささくれがある、2代またくぐとそもそも購入先/つくりてが不明 などなど問題は多岐にわたります。
依頼内容が万度違うことが当たり前、中谷堂さんの高速餅つき職人さんのように頭脳フル稼働で考えます。
修理対応してくれる町工場もほんの一握りと言うのもうなずけます。ある意味フルオーダーです。
ここ何年か関わった案件の中でおおまかに2つのタイプで要望があるのがわかりました。
1️⃣.経済的にも新品を買うより安価に納めたい、直せる箇所だけ最低限復元させたい
ここでは一旦「修理」と名称しておきます。
2️⃣.小さい頃祖父が大切にしていたのをみてなんとか現在の部屋に合うようにアップデートしたい
機能は新しくつかいやすくしたい。建築でいう所の「リノベーション」と名称しておきます。
今回は家具の修理・リノベーション共に対応できるのが我々の強みです。時間とコストも掛かるリノベーションで感じた一例が興味深かったので紹介しておこうと思います。
before
彫刻が入った珍しい逸品です。おそらく朴の木かと思います。価値あるお品(作者も不明ですが)テーブルや椅子は1本だちでバラせずグラつきが生じていました。ベットマットはサイドフレームに固定されていてバネの底付きの為お布団をひいてなんとか利用されていたとのこと。
意匠的な復元もさることながら機能面でも全回収してダイニングは取り外しができ安定性も向上させます。寝心地は最高レベルにすることに採用いただきました。
これは気合が入ります。
朴の木なのでやみくもに削ってしまうと台無しになってしまいます。風合いをのこしての復元に気を使いました。
after
ご相談いただいた時から 祖父様が使われていて好きで使ってきたということ・これからも安心に心地よく使っていきたいというご要望をいただきました。
修理(リペア)やリノベーションという捉え方ではなく
引き継いでいきたいという
要望なのだと気づかせてもらったエピソードでした。